SAYURI

久しぶりに映画を見た。
前から見よう見ようと思っていたSAYURIを見た。
この映画を日本ではなく、アメリカで製作したことにハリウッドの
規模の大きさやすごさを感じる。CGもあまり多用されていないように感じられ
役者の演技や脚本勝負の映画で自分的には満足な作品であった。
この物語は戦前から戦後にかけてのそれほど昔ではない時期の物語で、
そんな時代に翻弄されたある一人の女性の物語である。
深く青い瞳を持つSAYURI役のチャン ツィイーの看板芸者として
舞台に立った時の舞の妖艶さに鳥肌が立ちそうになった。
女性の執念のすさまじさや身体ではなく芸を売る芸者としての誇りが
強調されているように思えた。SAYURIの様に当意即妙な受け応えができる
キャバクラ嬢やホステスには今まで会ったことが無い。
銀座や六本木の高級クラブにはSAYURIのような女性がいるのだろうか?
以前に書いたが、身体ではなく芸を売るという点では、すすきのの
ニューハーフクラブが近いように思えた。
改めてプロフェッショナルという言葉の意味について
考えさせられた作品であった。
改めて映画とは面白いものなんだと思い知らされた作品であった。