無言館

札幌のビックカメラの11階のホールで
無言館の特別展が開催されていた。
無言館は主に戦没画学生の絵を中心に展示している。
心ならずも筆の代わりに兵器を持たざるをえなかった
画学生達の絵は心を打つ。
「後5分でも、10分でも絵を描いていたい。」
「この絵の具が無くなるまで描いていたい。」
と言いながら絵を描いていたそうだ。
戦時中で画材が豊富で無かったからなのか、
戦時中という重苦しい雰囲気がそうさせたのか、
全体として明るい絵よりは暗い絵のほうが多かった気がする。
健康なときに健康の有り難さは分からないように
平和なときに平和の有り難さは分からないものである。
日々、嫌なことやきついことはあるけれど、
戦時中のように死ぬわけではないので
向かい合っていかないといけないと思う今日この頃であった。