フロリゲンの正体

フロリゲンという花芽を形成するホルモンの存在が
70年前から推測されていたが、これまで誰もその正体を
突き止めることが出来なかった。
フロリゲンの正体がHd3aというたんぱく質であることを
知らせる論文が2007年4月19日のscienceに掲載された。
「花を咲かせることがそんなにすごいのか?」と思うかもしれないが
花が咲けば実がなる。これまでビニールハウスなど人工的に
環境を作り出して栽培していた野菜や穀物をHd3aを使うことによって
収穫を早めることが出来ればこれまでより環境に負荷をかけずに
作物を収穫できる可能性がある。
「scienceに自分の論文が掲載されるのは一流の研究者の証」
と聞いたことがある。
世界で最も権威が高いと言われるこの雑誌に自分の大学の友達が
筆頭著者になったのは本当にすごいことだと思う。
今度会った時にはこれからの可能性についていろいろ教えてもらおうと思う。

http://www.naist.jp/pressrelease/detail_j/topics/77/